それならば甘いデザートを満足するまで召し上がれ
うちの現代左之さんはお料理上手ほぼ会話のみ短文
お湯を注いで、3分待ったら出来上がり。
こんなの簡単、僕でも出来る。
「醤油、カレー、シーフード」
「……………」
「どれでもあるぞ、好きなの選べ。」
「インスタント?」
「不服でしたかお姫様」
「やめて下さいよソレ。でも、不服なのは確かかな」
「――仕方ねぇだろ、最近残業ばっかで買い出ししてる余裕なかったんだよ」
「え〜、愛が足りないなあ。
インスタントなんて愛が足りな〜い。
僕、愛情不足でしんじゃいますよー」
それならば甘いデザートを、
満足するまで召し上がれ。
熱いミルクをたっぷり注いで、掻き回したなら出来上がり。
残念ながら隠し味は秘密、俺にしかできない特製料理。
「あっ…、や…もぅっ。わか…、左之さんのっ、愛は、十分わかりま…、したからっ!」
「遠慮、すんなって。さっきはっ、申し訳ないことしちまったって、思ってるんだぜ?」
「ん…はぁっ、無理、だってば。もぅ…ん……あぁっ」
「可愛い総司に――愛情不足で死なれちゃあ困る、からな」
「っ……だから!も……っう…」
「おなかいっぱいです、ってか?」
「左之さんて、い……意外と、意地…悪…い、んぁっ…は…」
「なんだ。今更気付いたのか」
一口食べたらもう中毒。
どんな極上のスイーツだって足下にすら及ばない。それは2人の秘密のレシピ。
砂吐き注意レベルの嘘くささ!!!← →
TextTop