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天使たちの楽園(2)

「お前があんなに怖がりだったなんて知らなかったな。」
買ってきたソフトクリームをテーブルの向かいに座る総司に渡す。
総司は目を輝かせてそれを受け取りぱくりと小さな口でその先端を含むと、またたく間にその顔に笑みが広がった。
「僕は怖がりなんかじゃないです。」
笑みを収めてつんと言った総司を頬杖をついて見つめていると、
溶けはじめたソフトクリームを器用に舐め取る舌に目が釘付けになった。
真っ赤な舌が垂れそうになる白いクリームを掬うようにツーと下から舐め上げる。
その光景に夜の総司を重ねてしまい、思考を断ち切るように頭を振った。
「僕はお化けなんか怖くありません。」
「へ〜。じゃあさっき俺の腕にしがみついてたのはどこの誰だ?」
「///!」
瞬時に総司の顔が真っ赤に染まる。
「素直でよろしい。なあ、総司。お前クリームついてるぞ?」
口の端についているクリームをわざとねっとりと舐め取ると、
固まったままの総司に見せつけるように自分の唇を舐めた。
「さのさんっ!!」
「大丈夫。誰も見ちゃいねーよ。」
辺りをきょろきょろと不安そうに見渡す総司に安心させるように微笑む。
「誰にも会わないようにわざわざこんな遠くの遊園地にまで来たんだ。
今日くらいは周りの目を気にするのは止めて俺に甘えろ。」
「・・わかりました。そう言ったからには覚悟してくださいね?」
「大人を甘く見るなよ?」
ニヤリと笑うと手始めに濃厚なキスを贈った。




< 終 >


akayaサマより相互記念!!
あま〜いwww原沖ってリクエストしたら、あっま〜い原沖がやってきました…!たまには左之さんが食べれねぇぞってくらいの糖度の高いものを摂取したくなるのです>w<

現代原沖のイチャこらが大好きです☆akaya様、幸せ成分たっぷりの原沖どうもありがとうございました!これからも宜しくお願い致します!



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