(斎→←沖)
会話のみ
「あ、左之さんだ。隊服着てるのに女の人に話し掛けられてるのってあの人くらいじゃない?本当モテるよね〜」
「全く職務を何だと思っているのか…街中であの様に振舞うなど、俺には解せん」
「あ、新八さんだ。またフラれてるのかな?どっからどう見ても脈なしだよねアレ」
「顔が緩み過ぎだ。見ているこちらが恥ずかしい。仮にも新撰組を名乗る――」
「はじめ君てば固すぎ〜〜」
「当たり前のことを言っているだけだろう。断じて固いなど…」
「はじめ君は“イイ人”いないの?」
「??――いいひと…とは?」
「う〜ん?そうだね、好きな人って事かなぁ?気になる人?……なんて言ったらいいかな…」
「??……総司のことだろうか?」
「へ?僕?……違うよ一君。好きってそう言う好きじゃないよ?恋仲になりたい〜とか。そういう類の好きの事だよ。」
「……成る程。理解はした」
「そっか、結構危険な間違いだよそれ」
「ならば、やはり総司のことで良いのではないか?間違ってなどいない。」
「ん???」
「………?」
「………」
「…………………」
「あ〜…そう、なの?…え?!そうなの?!」
「――違っていただろうか?」
「―――いや、それは僕が聞きたいんだけど…!!」
斎藤君は天然です。(おい左之…総司たちあんな往来でなに、告白大会みたいなことしてんだ?すげぇ視線集めてんぞ。気付いてねぇみたいだけどよ…恥ずかしい奴らだな……)
(いいから……見なかった事にしといてやれ。)
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