ふたりのそうじ(漫画もどき)

ふたりのそうじ(漫画もどき)

Memoログだけど、
続くかも?なので…(苦笑)

Memoログ妄想の続き漫画
↓下のを先にお読み下さいw


【ふたりのそうじ。】


寝返りをうとうとするが、自分の身体が自由にならない。

覚醒したばかり……うつろな意識の中だったが、“焦りは禁物”と何とか冷静に判断した俺は、まずは状況を把握するべく全身の感覚を確かめた。

感じるのは、両腕の痺れ――広げた両腕に、重石をのせられたかのような鈍痛。十字に張り付けられたかのような体勢に、いやでも不安は大きくなる。

昨夜の仕事で…己は何か失態をおかしただろうか?

いや、敵は確かに全員闇に葬ったはずだ。そこから屯所へ帰還した記憶も、ある。

風呂で汚れを清めたあと、隊士らと酒をくみかわし、途中で姿の見えなくなった総司を探しに部屋を訪ねた。どこか苛立った様子のあいつを、半ば強引に組み敷いて……。
総司が意識をなくしてしまった後、腕の中に抱き一緒に眠りについた……はずだ。

俺の記憶はそこで最後だった。

――じゃあ、今の状況は何だってんだ?


恐る恐る目を開けば、見覚えのあるいつもの天井。
ほ…っと、小さく安堵の息を吐き、ゆっくりと首を左へと傾ければ、俺の腕を枕代わりにしてすやすやと眠る総司の姿。腕の痛みが、幸せの代償だった事に気付いちまえば、さっきの自分の焦りっぷりに苦笑するしかない。

しかし、だ。

眠る総司を抱き締めようと己の右腕を動かそうとして、俺は漸く状況の異変に気付いた。


左腕が動かないのは、こいつの枕になっているせい。


――右腕が、動かないのは?


心のどこかで警報が鳴った。
確認してもよいものか…感じる不安を断ち切って、ゆっくりと首を反対側へと傾けた、その瞬間。

「―――――!!!??」

これ以上ないくらい目を見開いた俺は、声にならない声で叫ぶ事となった(実際に叫んじまってた、かもしれねぇ)。そんくらい衝撃的な光景が、俺の目の前に広がっていたからだ。

視線の先―――

俺の右の腕にも、同じようにすやすやと眠る、総司の姿があった。

[続?]





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