2011/10/05 13:59 「こら、ルフィ。行儀悪い」 むぅと顔を膨らませ箸をくわえてテーブルに顎を乗せているのをやめさせる。 「でも、委員会の仕事があるからだったんだろ?」 「アイツ今まではそういうのは面倒臭ぇって誰かに押し付けてた。それに、多分、」 ルフィの鼻に皴が寄る。 「生徒会長がいたからだって、サンジが言ってた」 「…」 それは多分、ルフィの友人であるサンジの多大なる思い込みも入ってるんじゃないか。 そう思ったけども、それよりルフィの表情の方が気になった。 (珍しいな、ルフィがヤキモチなんて、) ナミちゃんと仲が良いことは知っていたけども。 「ルフィはナミちゃんが誰かに取られちゃうのが嫌なのか?」 「別にナミは俺のもんじゃねぇ、…けど。もうナミと遊べなくなんのかって思ったら、」 いつもきらきらと輝いているルフィの瞳が曇る。 「すげぇ、寂しくなった、」 「…そっか、」 わしわしとルフィを撫でてやりながら、サボは柔らかく笑った。 「って、ルフィ思ってるみたいなんだけどさ、」 『…あの馬鹿、』 その呆れたような一言と、電話越しから聞こえた溜息で、ルフィの思い違いとわかった。予想通りなことにサボは苦笑する。 『多分、私が生徒会長の仕事に付き合って来るっていうのを聞いたサンジ君辺りが早とちりしたんだと思うんですけど。まさかルフィまで、』 「いつもだったら気にしなかったろうけど。ナミちゃんに最近構って貰えなかったから不安になったんじゃないかな」 『あー、』 ルフィの遊びの誘いを近頃断ってばかりだったことに思い当たったらしいナミに、サボは聞いてみた。 「ルフィじゃないけど、でもどうしたのナミちゃん?」 『え?』 「そういうことはしないって聞いてた気がするんだけど」 『…いつもならそうなんですけど、』 ナミは少し言い淀む。 『最近、ルフィの喧嘩を吹っかけられる回数が凄くて。学校に眼をつけられそうだったのを生徒会長が上手く立ち回ってくれて。交換条件じゃないですけど。お礼に手伝わせて貰ってたんです』 「あー、それは、」 ちょっと思ってもみなかったことに、サボは頭を掻いた。申し訳ない。 「同じ学校だったら何とか出来たかもしれないんだけど」 『好きでやらせて貰ったことですから。まぁ、逆にエースさんに何とかして欲しかったっていうのが本音ですけど』 「…ゴメンね、」 エースの場合ルフィを諌めるどころか弟に手を出されたことに激怒して更にその場を悪くさせるだけだろう。 ………………… サンジがルフィにもうナミさんと遊べなくなんだぞ!?と言ったことから拗れた話(笑) まぁルフィもナミもお互い誰と付き合おうが気にしないと思います。 ただしルフィはナミちゃんを傷付けたら許しませんが(´ω`) ルフィとナミちゃんの関係はお姉ちゃんで妹だったり弟で時々お兄ちゃんでまとめとしては大切な家族だったらいいなぁ。 サボとナミちゃんはメル友。 因みに今のところ生徒会長はコーザな予定です(笑) |