3ヶ月

「今日は何の日か知ってるか?」

自室のソファの上に唯をひざに乗せて座っていた永知が口を開いた。
頭を撫でながら優しく問われると、どうにも甘えた気質の唯は自然と体をゆだねてしまう。

「知らないですよ…またキスの日とかなんとかで理不尽に脅迫するのはなしですよ!」

ゆだねてから、過去に散々な目にあったことを思い出し立ち上がるが、そんなものは簡単にふさがれた。

「今日は69の日だ、69」
「ろ、ろくじゅうきゅ…?」
「わかんねえの?」
「は、はい…」
「これ知らねえと社会出れねえぞ」
「えっ」

「仕方ねえ、教えてやるよ」

ニヤリ、と手を引かれるままに連れて行かれたのはベッドで。
唯はそこでまた、選択肢を間違えたと知った。


end




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