吐息すら白く染まる冬の夜。
寒さのせいでなかなか眠れずにいたら、隣で眠る彼女が俺の方にすりよってきた。
名前を呼んでみるが、返事はない。どうやら彼女はもう夢の中らしい。
彼女を起こさないようにそっと抱きしめると、自分と同じシャンプーのにおいがした。
それだけで何だか心が暖かくなるような気がしてきて、彼女のさらさらの髪を優しく撫でる。
誰かに言えばのろけに聞こえるのかも知れないけれど、俺の彼女は誰よりも優しくて、たまにドジをやるけどそこも可愛らしく思える、自慢の彼女だ。
普段から練習ばかりでなかなか一緒にいてあげられないし、こうして2人でゆっくりすることすら久し振りになってしまったけど、それでも俺の隣にいてくれる。
それが俺にとって一番の幸せなんだよ。
この幸せを噛みしめるように、もう一度彼女をぎゅっと抱きしめた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
熊田さん企画
さんざめく 様へ提出しました!
素敵な企画に参加させていただきありがとうございました!
material :
六仮 様