series『姉と弟の話
(※現時点で『赤い花』まで)


 「姉弟」という関係は、わたしの中で、長いことテーマになっているものです。おそらく中学生のころにいしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』を読んでから、姉弟という関係に憧れつづけていて、高校に入ってすぐに自分なりの「姉弟」を書き始めました。

▼作品の形式
 短い日記のような形式で書いていたのが『弟』〜『なにも』のあたりまでと『ぴいぽう』で、『怖い夢』『世界の音』の姉弟には、「かのん」と「ゆうた」という名前がありした。
 割と最近の形式に近いのは『サボテン』『群青』『Wednesday』『赤い花』らへんです。shortにある『星よりも遠い』も姉と弟の話ですが、少し傾向が違うので、こちらには入れていません。

▼容姿
 それぞれが読み切りの短編で、話はつながっていたりそうでなかったりしますが、ふたりの容姿はだいたいわたしの中で定まっています。姉弟は両方黒い髪で、姉はゆるくウェーブのかかった髪を長く伸ばしています。