黄昏のユダ

(君に、君と、君を)


坂道のふね
つまらないつまらない嘘
消え失せたブルー
体温が窓越しに
殻になる

いつまでも帰りを待つから、大好きなぼくのママ。

手をにぎって
抱きしめて
ぼくを見て
名前を呼んで
そこにいて

さよならの声
その時きみは側にいない
キスで殺した唇
色あせたカナリア
黄昏のユダ

どうでもいい毛のような話

「あついな、ここ」
「だから言ったんだ」
「この蛇口、誰かに似てる気がする…」
「中学ん時のクラスメートじゃね?」
「いつも逃げるのね」

君に
あいたい/ふれたい/あいされたい

君と
いたい/なきたい/ねむりたい

君を
ゆめにみたい/だきしめたい/ゆるしたい