ドラゴン「そのパターンかなり怖くないかい？だって、三浦が濡れ衣だったんだろう？時久はローウェンを攻撃していたから人狼側じゃない。三人目で処刑したローウェンだけが人狼だ」

カルナダ「残り九人の現状で人狼が二人…？」

蓮「その可能性が高いですね」

霧島「逆に殺したのは人狼一人と狂人」

森宮「ちっ、六人でやっとカウントが公表されんだろ？まだまだじゃねぇか…」

イチル「ちょっと待てよ。だったら時久はなんだったんだ？時久も自分が預言者だって言ってたんだ。ローウェンに噛みつきながら朝倉とも衝突してたぞ。人狼側でも村人側でも不自然だ」

鳳「…妖狐？」

ゼノ「それはそれでよかったかもな」

慧「皓は本物の預言者だ！」

ゼノ「お前ちょっと黙れ」

慧「…………（涙目）」

蓮「で、もう一つの可能性ですが、先程イチルくんに後で説明すると言ったのがこれです」

カルナダ「これは私もなんとなく分かる。ローウェンが本当のことを言っていて、嘘をついているのが皓くん。で、処刑は間違いだった」

蓮「そうです。ローさんは本当に人狼側じゃない。こう考えれば三浦くんの行動の辻褄は合います。ローさんを陥れかった。この場合、三浦くんと一緒に攻撃していた尋斗も人狼側です」

鳳「そう仮定すると、エルミックは本物だ。本当に三浦先輩の正体を見ることができた。だが、時久の正体を俺達に告げる前に殺された」

ゼノ「あの時、霊媒師のエルと預言者の皓がいた。人狼にとっては預言者の方が危険なのに、殺されたのは皓じゃなくてエルだった。…皓は、人狼側だったから殺す必要がなかったからか？」

イチル「確かに。カムフラージュするために、朝倉が嘘をついたとも考えられる。ほら、あれだ、人狼に噛まれるのを防ぐために自分は偽物の預言者だとアピールしたってやつ」

霧島「でも、今回は噛み殺されたよ？」

蓮「それなんですよ、普通に考えてって言った理由は。普通に考えて、人狼は仲間を噛み殺さない。でも、皓さんをあえて生贄にすることによって本物の預言者だと俺達に思い込ませる」

ゼノ「ん？それでメリットは？…あっ！！」

ドラゴン「あ、僕も分かった」

イチル「清宮、だよな」

慧「っ！！？？」

蓮「皓さんが本物の預言者なら慧くんは狼憑きの可能性がある。…でも、偽物なら、君は狼憑きなんかじゃなくて正真正銘の人狼です」

慧「違う！違うんだ！！」

蓮「偽物だとしても、本物を演じている以上、これ以上皓さんが生き残るのはおかしい。なら、あえて殺して本物だと思わせて、慧くんを守った方がよほどマシって魂胆でしょう」

慧「違うッ！そうじゃない！！」

[46/89]
prev / next
[ mokuji / bookmark / main / top ]