文章修行家さんに40の短文描写お題
▼00.名前とサイト名、一言
└Kiss only one Ladyのnagiです。clapにて10個づつランダム掲載しておりました。
65文字以内、モノローグと理屈、説明を避けるという縛りがありました。が、……。力量不足で撃沈しております。いっちょ恥を曝してみようじゃないか。
※世界観の統一をしておりません。
▼01.告白 (カカサク)
高鳴る鼓動は、伝えたい人の元へ駆けているからだけじゃなく。
これから口にする言葉の真意を想像するだけで!
「カカシ先生!」
▼02.嘘 (カカシ)
「君の所に戻ってくるよ」
「好きだ」
「愛してる」
家政婦代わりの女達へ。
君達も
その言葉が欲しいんだろう?
▼03.卒業 (サクラ)
彼の人を取り戻したかった。力が、必要だった。
いつまでも甘えたままでいられないから、
子供だった自分にさよならするの。
「綱手様に師事します」
▼04.旅 (ヤマト+サクラ)
往路途中、梟や虫の音色に耳を澄ます。
「近くに温泉があって、ヤマト隊長のお宿…任務じゃなきゃ最高ね」
「今度の休暇に行くかい?」
「うーん…」
▼05.学ぶ (カカサク)
いつも背に庇われていた。
色んな事を教えてもらったけれど、
一番学んだのはその背から。
背中を見つめて、道を識る。
▼06.電車 (カカシ←サクラ現代パラレル)
斜め前を見ると目線を落としている、銀髪の男。
車持ちの大人がなんで電車に乗るの?
ねえカカシ先生、
車内中の女の人が見てるよ?
▼07.ペット (パックン)
好きな女に好きと言えず、遊び散らかしている契約主を不器用だと眺める。
そんなに拳を硬く握り締めて堪えるなら、正直になれば良いものを。
▼08.癖 (カカシとサクラ)
「先生、考え事?」
苛々した時の癖を見抜かれ、そんなことないと取り繕うも、彼女には見抜かれてる。
「物事は一つだけじゃないのよ」
虚を突かれ、吐き出すように笑った。
▼09.おとな (カカサク)
人に言えない恋をしています。
昔は同い年のヒーローくんが好きでした。
今では恋愛ごっこだったんだと思います。
今は、14歳年上の、上師。
体の関係アリ。
▼10.食事 (7班)
「よーっし、今日も一楽行くってばよ!」
カカシのマスクの下を見ようと頑張る男の子。
甘い甘い甘い!
カカシの早食いには誰も勝てない!20091028-20100228
▼11.本 (カカ+サク)
この家の蔵書は術に関することが多い。
勉強、研究の為に良くお邪魔するけど、静謐な時間を先生と共有するのは、結構好きだったりする。
▼12.夢 (サクラ)
夢は願望の顕れと良く言うけれど。
私とカカシ先生がどーこうって、朝から気力を削ぐような夢を見なくても良いじゃない!!
▼13.女と女 (サクラ)
ついにカカシ先生を好いてる女の人達に囲まれてしまった。
重ぉい溜め息は心の中で留めておくけど、先生には何か報復をしなきゃ気が済まないわ。
▼14.手紙 (カカシ)
遺品整理をしていたら、父の筆致のものを見付けた。
何てことない手紙だったが、そっとなぞると、父の手の感触を思い出した。
▼15.信仰 (カカサク)
故人を想い、祈りを捧げていると、たまに桜の精がオレの背中を見ている。
大丈夫、
オレはここにいるよ。
「メシ、食いに行こうか、サクラ」
▼16.遊び (カカシ)
廓に繰り出す時、碧の瞳の女を探してしまう。
――オレは何を代わりにしようとしてるんだ。
▼17.初体験 (カカシ)
自覚をしたらしたで、先へ進む道が分からない。
由々しき問題は
目の前の壁は壊すべきものなのか超えるべきものなのか。
いまも、その場で足を踏み鳴らす。
▼18.仕事 (カカシ)
己を殺し、他者を殺す。
モノクロームの世界に咲く華を、
見付けられたのは誰のおかげ?
▼19.化粧 (サクラ)
小指についた紅を唇へすう、とのせる。
それだけで、持ち前の桃と碧が映える。
向かうは戦場、
COUNT DOWN
3、
2、
1
――GO。
▼20.怒り (サクラ→カカシ)
飄々とした態度にイラつく。
そのウラに隠された真意に気付くのは、いつも後から。
いつも、守られているだけの私が
一番イラつく。20100301-0531
▼21. 神秘 (カカサク)
「ねぇ先生、女のコは何で出来てるか知ってる?」
「砂糖でショ」
にこりと笑った彼女は、カカシの頬にひとつキスをした。
「LOVEよ!」
▼22.うわさ (カカサク)
「何でモテるかさっぱり謎なカカシ先生、ご存知ですか?」
「何を?」
「私達、付き合ってるらしーですよ」
「その噂流したの、オレだからねぇ」
▼23.彼と彼女 (カカサク)
ん。と口布を外し、カカシ先生が顔を寄せてきた。
ある程度の悪い予感、は。
付随するアレコレは‥‥
諦めと共に受け入れてる。
が。
(――これは否認すべきよね?)
▼24.悲しみ (カカサク)
抱かれた後に思うは、かつて7班で笑い合ってた過去。
同じように近くにいるのに、あの晴れた日々は戻らないんだなあと先生の腕の中で想った。
▼25.生 (カカサク)
「いっ‥‥、ったぁ〜〜〜ッ」
「‥‥‥‥」
ばっくり割れた傷口を、麻酔ナシで黙々と縫合していく。
(自分の体なんだから大事にしなさいよ!)
▼26.死 (カカサク)
あの日、目と目が合った時に気付いた感情は、互いに同じだと。
一つだけ言えることは、
失いたくない
▼27.芝居 (カカシ)
『アイシテル』
言葉が全てではないが、偽りの関係を築くには必要な言葉。
欝陶しいことこの上ない。
だが、
円滑な任務遂行の為ならば。
▼28.体 (カカサク)
「こンの変態教ォ師ぃぃ! 歯を食いしばってそこへ直れ!!」
「だってサクラ!」
「私が、何?!」
「好きなコの体に触っていたいんだもん!」
▼29.感謝 (カカ?→←サク)
助けられる度に己の未熟さを自覚する。
背中を見せられると、沸き上がるのは悔しさと負けたくないという気持ち。
それと、
――ほんの少しの感謝。
▼30.イベント (カカサク)
「さて? じゃー今日は違うことしよーね」
(いつも思うけど、開始前のこの胡散臭さと気色悪さはどーにかならないもんかしら…)
20100601−20101201
▼31.やわらかさ (カカ→サク)
細くすっぽり収まる肢体
柔らかくオレに添う身体
甘やかな薫り
どれも幾多の女と同じもの。
どうしてサクラだと愛しくなるんだろう。
▼32.痛み (カカサク)
キスをする度に無くすものなんてないと思ってた。
浮かび消えていく想いの名も見知らぬフリをし、
見つめ合うことも恐れるしかなかった。
▼33.好き (カカサク)
「嬉しい! コレ欲しかったの! カカシ先生大好き!!」
「こーゆー時だけしか言わないね‥‥」
「そんなことないわカカシ先生、大好きよ!」
▼34.今昔 (カカ+サク)
『今、あいつは英雄だ。それこそ里が認める、な』
あの頃のナルトに言うわ。
“アンタにしかできないことがある”
――って。
▼35.渇き (カカ→サク)
サクラを我が物に、
己が欲の道具として思う様壊したいという欲望と、
愛を以って少女の[神聖]を汚したい感情は、
理性をかき集めても抗い難い。
▼36.浪漫 (カカサク)
「――それでね、白い砂浜で、夕陽を見ながら‥‥」
うっとり夢語りをする彼女は可愛い。
それは愛しくて喉を指で愛撫したくなるほど。
でも、サクラ。
――相手は誰‥‥?!
▼37.季節 (カカ←サク)
春
初恋の人と出逢い
夏
共に戦った。
秋を見ずに別れ、
冬には敵として相対した。
いくつか巡った春、ずっと見守ってくれた人と、
私は――
▼38.別れ (カカサク)
あの子がオレの上を跨いでる。
不思議な色合いのピンクの髪が周りを囲うように落ちてきて――
一度、二度と見つめ合いながら口唇が触れる。
――三度目――
▼39.欲 (カカ+サク)
「景色の良い温泉に行って癒されたい‥‥」
行儀が悪いと思いつつも、啣え箸をしたままぼやく。
――しまった
これじゃあ一緒にと誘ってるのと同じだわ。
▼40.贈り物 (カカサク)
私は何回、この人に唇を奪われるんだろう。
されっぱなしも性に合わない。
離れる彼を追って唇の先をはむように軽く吸うと、目を剥いて私を凝視するカカシ先生がいた。
20101201-20120120