ある日、目覚めると頭が痒かった。
触ると髪の毛とは違うもふもふの感触。
毛髪とは違う点は、触られた感覚があることだった。
また、ケツももぞもぞする。
触ると以下略。
あまりの様子のおかしさに、自室にある全身を写す鏡を見て絶句する。
ウサ耳と尻尾が生えていたのだ。
おまけに格好がおかしい。
白シャツの襟だけに黒い蝶ネクタイ、袖口だけのものに金のカフス。
黒の高いピンヒールにバックラインのストッキング。
乳がこぼれ落ちそうなビスチェ(名前覚えた!)に、ハミケツ上等プラス浅履きのショートパンツ。
つーかコレじゃ下着だろ。
しかし、我ながらエロい姿だな。
思わず跳びはねて乳がたわむ様や、鏡越しに振り返ってハミケツ具合を確認してしまう。
脚を縦断する黒の一本線がこれまたエロい。
ところで下着はどうなってるんだろうかと確認しようとしたところ、突然の破壊音に阻止された。

「万年発情期にピッタリな姿だな、ダメツナ」

「ヒトを節操ナシみたいに言うのはやめてくれ!」

オレの部屋のドアを破壊し、顔を出したのは、やっぱりリボーンだった。
長い金髪のカツラを被って、黄色のロリロリエプロンドレス。

「ヴェルデが一日発情期になる薬を開発してな、せっかくだから婿捜しの手助けにしようかと」

「人体実験にしたんだなコンチクショー」

頭と尻が痒いのは、発情期のオプションを付けたせいなのか。
清潔にしてない人みたいで不本意だよドS先生。

「ってわけだ」

と、ポンとこちらに放ったものを受け取ると、ボンゴレの紋章の入った金時計。

「ゴールはユニだ。まあせいぜいしっかり」

変化したレオンを構えてズガンと一発。

「(オレから)逃げやがれ」

「お前がアリスかぁぁぁああッ」

「捕捉されてキスしたらゲームオーバーだぞ☆」

「アリスは水色の服だろう!」

「それはディ〇ニーだな。ルイス・キャロルじゃ、黄色で合ってるんだぞ」

「こだわりすぎだろ!」

「早く行け。捕まえてキャン言わせるぞ」

「言ってたまるかあああ!」

文字通り、脱兎の如く駆け出したオレは、守護者に絡まれヴァリアーに絡まれディーノさんに絡まれミルフィオーレに絡まれ、ようやくユニの元へ辿り着いた。
邸宅を出たあたりから後ろをくっついて来ていた白蘭と3人でティータイムとなったが、あれ、お前ってチェシャ猫ポジションだったの?


20120801
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