マイクにキスしてほしい小動物系夢主


私の猛アタックの末、やっと彼と付き合うことが出来たのだが。
私と彼はまだキスすらしていない。

年相応に見えない体つきのせいかと悩む私。それに気が付かないのか彼はいつものように頭を撫でたり。

「私はペットじゃないんだよ、ひざしくん」

「名前がかわいいからついな」

かわいいと言ってもらえるのは嬉しいのだけど、こう甘い雰囲気にどうにかして私はキスをしたい。

「ひざしくん」

そう言って名前はスリスリと彼に擦り寄る。
そうすればキスくらい!と思ったのだがひざしはひょいと彼女を抱き抱え自分の膝の上に乗せた。

「ほんとかわいいな」

そしてよしよしと頭を撫でられた名前。違う、そうじゃない!と思いながらも撫でられるのは気持ちよくて思わずそのまま目を閉じる。

「今日は随分甘えたさんだな」

「いつもひざしくんに甘えたいよ?」

あとキスもしたいよ、と言えたら良いのだが流石にそれを催促するのは少し恥ずかしくてひざしに対して念だけ送る。

「じゃあ今日はたっぷり甘やかしてあげなきゃな」

そう言って顎の下を撫でるひざし。いや、まってそうじゃない!あと私は猫とかじゃない!と言いたいけれど何故か気持ちよくて。猫じゃないのに思わず喉をならしたくなるほど。

「んぅ」

「ほんと名前は小動物みたいだなぁ」

「ちーがーうー」

「そうか?こんなふうに撫でられて目を細めちゃってんのになぁ」

ほれほれ、と撫でまくるひざしに名前は違うと口で言いつつも気持ちよくてついつい目を閉じてしまう。
だがこのままではいけない!と名前はぐっと拳を握る。

「もう!ひざしくん!」

「どした?」

「わ、私!」

キスがしたい、その一言が言えなくてうー!と呻く名前。
それにどうした子猫ちゃんとふざけたように言うひざしに名前は思いっきり抱きついて小声で言った。

「ひざしくんとキスがしたい、です…」

言ってしまった…。だが彼からの反応はない。
心配になって名前はチラリと顔を見るとそこには顔を赤くしながらこっちを見てるひざしがいた。

「おねだりされたんだから、加減はいらないよな?」

「え」

ぐっ、と顎を持ち上げられゆっくりと近づいてくるひざしの顔。
ああ、キスするんだと理解した名前はギュッと目を瞑る。

はじめて触れた唇は暖かくて、柔らかかった。




2016.11.13

はじめてのプレゼントマイク夢でした!
夢主を甘やかす感じにしたかったのでこうなりました!

風大佐様、リクエストありがとうございます!!



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