「エア。…エア」

ハッと目を覚ましたとき、目の前にはサヴィンがいた。
ベッドに横たわったまま荒々しく息を吐きながらも落ち着かないように周りを見回す私の額にキスをする彼は囁く。

「落ち着け。…大丈夫だ、お前はエクストリミスを受け入れた」
『…っ、ホ、ホント…?』
「あぁ。…見ろ」

サヴィンの手によって掴まれた腕がほんのりと赤く光っていて、ついに私も彼と同じ〈素晴らしい人間〉になったんだと思うと、すごく嬉しかった。

「……ニヤニヤしてんじゃねぇよ」
『痛い!べ、別にニヤニヤしてないよ!』

頭を叩いたサヴィンがニヒルに笑う。
たったそれだけで顔を真っ赤にする私は本当にーーバカだ。

「なぁ…、今日は記念すべき日だろ?だったら久々にヤろうぜ」
『な…、何言ってるの!そんなことするわけないでしょ!』

慌ててベッドから降りようとする私を力任せに押しつけたサヴィンはまた喉を鳴らして笑った。

「生憎、俺たちの仕事はまだ先だ。それまで時間はたっぷりある」

首筋に顔を埋めてきた彼に思わず苦笑する。

『どうしても?』
「……一体何日お前に触れられなかったと思ってる」
『……3日?』
「1週間だ」

ゆっくりと私の体のラインを撫でるサヴィンの手に体が震えた。

「……エア」

そして私とサヴィンは唇を重ねた。
ゆっくりと離れて彼を見上げ、囁く。

『You made me happy…』

そうして今度は私からサヴィンにキスをした。






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