運命共同体
「10代目!!おはようございます!」
「はよ!ツナ」
「あ、おはよう。獄寺君、山本」
今、オレの傍には皆がいる。
毎日毎日笑ったり、怒ったり。
昔のオレからじゃ想像出来ない日常を送ってる。
幼い頃からオレは[ダメツナ]って呼ばれてて、誰も仲間に入れてくれなかった。
皆、オレが入ると負けるからって、遊びに入れてくれなかった。
…それは凄く寂しくて、辛くて、いっつもオレは泣いてた。
だけど
1人だけ、[ダメツナ]なオレを受け入れてくれた子がいた。
名前も顔も覚えてない。
でも、確かにいた。
いじめられた時、無視された時、いつも傍にいてくれたんだ…。
『ねぇ、泣かないで?オレはずっと傍にいるよ。
……それじゃあ、ダメかな…?』
『ううんっ…!!オレ、君がいればいい!
皆がオレを無視して辛くなっても君がいるから頑張れるんだよ!』
『──…ありがとう。』
『ぜ、絶対、いなくならないでね………?』
『!………うん』
それから6年、オレは中学校に入って友達ができた。
それが山本、獄寺君、それに京子ちゃん………………………………
………リボーン。
いつの間にかあの子は消えていた。
今はもう記憶もあやふやになってしまった。
「零地点突破 初代エディション」
………っ!
何で…?
何で懐かしいんだろ……
『ずっと傍にいてね……?』
『うん。』
────……また、会えたね。
運命共同体
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