▼あ、お星様


>>burn
ひどい子。俺に何回も話しかけてきた子。一番仲の良い風介に向けるのとおんなじ類いの声音で話しかけてくる。
彼はいつでも誰かが一緒にいた。一人だったのは夜だけで、でも一人じゃなかった。回りの人間を彼は心から信じていた。素直に笑って怒って泣いていた。あついくらいにあったかい手のひらだった。ねぇメテオ、恋に焦がれてしまってから君は一人だね

>>gazel
よっぽどガゼルは優しすぎるんじゃないかと思う。甘くはない爽やかなそれを、彼が心から正直に降りかけるから、きっとあの子たちはガゼルが風介が大好きなのだ。たとえ少なからずもそれが彼の重荷になっているとも知らない、彼は優しいからだ。
いつかの朝にはそうっと消えてなくなるかもしれない、たとえばあの星のように

>>desarm
俺たちの兄は治さんしかいなかった。彼しか頼れなかったし彼も頼られることで生きていた。
彼は弟や妹たちが眠れないとき、星と月とあのこの話をしてくれた。ひどくうっとりとした飴みたいに目を軽く伏せて、ゆっくりとゆっくりと話す。俺もだけどみんな寝てしまって最後まで聴いたことはない。その翌朝彼は昼まで起きない。いくら揺すってもいくら喚いても彼はしっとりと瞼を火照らせて眠っていた

>>raze
リュウジは誰よりも幼く園でいちばん強い子。彼はよく誰かと喋っていて、ギリギリまで耐えて、吐いたあといつもはきれいなきれいな涙をながしていた。人を怖がっていた。
宇宙に行ってからは毎朝毎晩静かに嗚咽が聞こえて、おかげで俺たちは毎日泣けていたのに、彼が追放されてから俺たちの頬を濡らすのは水道水だけで、それは輝きを失った星の涙なんだと彼の星はたしかに予告してくれていたと知った

>>glan
そんな彼らはみんな俺の大好きな俺の宇宙の一部だ。
さあヒロト、頑張ろう。俺の最初で最後の宇宙を存在せしめるために。ボールを持つ手の微かな震えを抱きしめて抑えてもらえるように。
どうかあの太陽の前で消えないでね、流星






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みんなの乗ってたロケットは円堂くんがゴッドハンドでキャッチしてくれました
ほんのり捏造/スペル適当/ごめんなさい




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