▼某日、宇宙から死にゆく地球を見届けた



「きれいやなぁ」
「うん、真っ黒だ」
光る暗闇に地球が沈んでいく、呼吸も凍る宇宙での頼みの綱である太陽ももうすぐ消えるけど。月は最後の大地みたいなものだ。
「謙也くん、俺たちもうこの銀河にはいられないね」
「おん、でもアンドロメダに太陽はあるんやろか」
「それはわからないよ」
「まぁ、行ってみよか」
もう足も動かないけど、繋いだ手だけが暖かくて、意識がなくなっても繋げていられたらと願うばかりだった。






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どこまでも二人きりでいよう


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