廊下の風は冷たい。そりゃ公立中学校だし、廊下にまで暖房なんてありえん。でも今は逆にありがたい。うっすら額には汗。

俺は全力で廊下を走っている。(先生にバレないことを祈る)今は早く速く部室に、いやアイツの所に行きたい。あともう1つ理由があって、うわ、またや

「一氏くん!あ…あの、コレ貰ってください!」
「俺好きな人いるから!」

そう、今日は誰もが浮かれてカーニバル。バレンタイン。

HRが終わった後、ぼやぼやしてたら、女子がわんさか俺の所まで来て、白石だの千歳だのに渡してくれとかコレ手作りしたから食べてとか何時にどこどこまで来てとか…だから俺は逃げとるんやけど、女子諸君、そのガッツには乾杯や。でもそのまま他の奴んとこ行ってくれ!

はじめて作ったチョコ、溶けてないやろか。まずもらってくれるかちょっと怖いんやけど。でもアイツのことやから、もらうにはもらってくれるやろな。とにかくはやく会いたい!だから女子、今は俺に構わんといてや!
あ、あと俺からちゅーしてやろ!バレンタインキッスや!









----


お好きなカップリングでお楽しみください!

2010214拍手御礼文


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -