「いくら運命的とはいえ、本当にわたしでよかったのかな」柳生くんのドラマティック告白から結構な日にちが経って(すぐに聞くには勿体無くて)わたしはどうしても気になった事を聞いてしまった。タイプとは全然ちがうし、仁王くんには「なんだ柳生の彼女って名字だったんか俺はてっきり〜」とか言われてしまうし。付き合っていることへの申し訳無さが勝ってしまったのだった。
「また跳ねられてしまうことを考えたら、形振り構ってはいられないと思いまして」ああ!誰でもよかったのだ!「まあでも、時期が早まったと考えれば妥当かと」「別れの季節はまだ早いと思う!わたしもっと柳生くんのこと知りたいし!」「名字さん?」「わたしは柳生くんのこと好きだよ!」「よくできました。ですが私はずっと前から名字さんのことが好きですよ?今も、これからも」別れ話からの告白。突然の話の展開にわけがわからなくなりそうだったけれど、顔が火照って、心臓がばくばくしているのがわかる。「あなたがミスリードをしているとわかって、ちょっと意地悪してみました」本当は2回ほどデートにお誘いしてから告白しようかと思っていました、なんて付け加える柳生くんが愛らしすぎるのだけれど、心のどこかで"ゾンビだとしたら"とか考えてしまう。でも結論はいつも同じ。柳生比呂士くんが柳生ゾンビ比呂士だとしても、お付き合いさせていただくのだ!





「柳生くん、今度は全身でゾンビやろうよ」
「お恥ずかしながらスリラーは踊れないしロメロも観たことがないのですよ」



20140408
title:Dancing zombies/afoc


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