Prolog

1971年、8月××日。


朝、孫が大きな瞳を輝かせながら私の元に走ってきた
手には一通の手紙、
話を聞けば海岸で遊んでいる時にフクロウが寄越したらしい。


手紙はホグワーツ魔法魔術学校という魔法学校からの入学許可証だった。

ホグワーツ…名前は聞いたことはあるけれどよくは知らない。
名前の通り魔法を学ぶ学校なのだろうとは思うけれど…
島の子供はみんな揃って島の中で島の大人に魔法を学ぶので行く必要性はない。


しかし孫がどうしても行きたいと言うので××さんに相談すると前例がないことらしく大人で話し合いが行われることになった。

話し合いで許可が降りないと行かせてやれない、と伝えるとあからさまに肩を落とす。
あの子の滅多にない小さなわがままだ、私の本音としては行かせてやりたい。





8月××日。



何度も話し合いを重ねた結果、孫がホグワーツ魔法魔術学校に通うことになった。
それを伝えると手紙をもらった時のように瞳を輝かせながら飛び付いてきた。

この子には島の他の大人達のように純血主義にはならず、広い世界を知り自由に羽ばたいて欲しい。



あの子たちの想いの分も私がー…。
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