LYRIC
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02/10(10:31)

日が落ちれば
いつもと変わらない夜が来て
見上げればそこには月がいて
どこにいたって同じ
この街には
降り注ぐような星空はない
けど高層ビルから見下ろす街は
まるで海のみたい
月日は巡って
気づけば忘れた懐かしい人
帰りたいわけじゃないのに
たまに思い出してしまうんだ

こんな夜は

人混みに潰された
夕暮れの渋谷駅
慌てて出した定期券
押された拍子に落としちゃった
一緒に落ちたライブのチケット
待ちわびた今夜の楽しみが
あれよあれよという間に
踏まれて蹴られて破れて
グシャグシャ あーもー

なにもかもが嫌になっちゃった
あれもこれも嫌になっちゃった
なにもかもが嫌になっちゃった
行く場所なんかないけど

そこ、どいてくれ

枯れた顔して歩く
くたびれたスーツは何年もの?
ああはなりたくねぇな
そんな事を考えている
夢があるなんてもはや
恥ずかしくて言えやしないし
今夜も4畳半のアパート
コンビニで買った
ビールを飲むだけ
しょーもな

なにもかもが嫌になっちゃった
あれもこれも嫌になっちゃった
なにもかもが嫌になっちゃった
でも諦められないんだ
なにもかもが嫌になっちゃった
いい歳して何してんだろ
悪足掻きは十重承知
でもまだ辞められないんだ
まだもう少し

日が落ちれば
いつもと変わらない夜が来て
見上げればそこには月がいて
どこにいたって同じ