Clap

「それじゃあ行くね」






なんて、嬉しそうに言ってたくせに
最後に見せたお前の目は悲しそうで、切なくて




だけど、止めることは俺にはできなかった。



お前のあの細い指を俺のと絡め合わせて後ろから小さい背中を抱きしめて
「行くな」



なんて言えたらどれだけよかったことだか








公開したところでなんにも変わらないことぐらいわかってる。
だが…どうしてもまた、会いたくなる



一度は離れちまったがもう一度
アイツの背中を抱きしめたくなっちまう







分かってる
アイツにはもう新しい家庭があって
愛する夫も子供もいて
愛される妻になっている




もう昔のアイツはどこにもいない…だが、それでも俺はお前のこと







《まだ追いかけている》



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