*ジブリール・アルアディーン

・sample 1

(一面に絵の具を撒いたかのように綺麗な青色が広がる空には、申し訳程度に淡く白雲が浮かんでいる。横目に快晴の様子を捉えながら、校舎と校舎とを繋ぐ屋根付きの渡り廊下を進んでいたが、ふと学生達の喧騒に混じってチュピチュ、と甲高い囀りが耳孔を打つと前を向いていた首をぐるりと横へ動かして蒼天から鳴き声の主を探そうと、瑠璃色の瞳を巡らせて数秒もしないうちに目当てを見付けたなら意識は視点の先に向いた結果、やはりというべきか渡り廊下の屋根を支える石造りの円柱に衝突。強かに打ち付けた額を指先で擦りながら後ろから掛かる安否確認の声に首肯して応じ)
ッ……額は痛い、が、大事ない。つい、ツバメに気を取られていたんだ。学園のどこかに巣でも作っているんだろうか。
(じんじんと熱を持つ額は褐色の肌を赤く色付かせているだろうか。茶飯事なれば額の痛みには頓着せずに、長い指先が空を指す。青空では燕尾のシルエットを湛えた鳥がジグザグと不規則に飛び回っている筈で)



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・sample 2
coming soon...



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