天然培養の王子様


「ん、……ん。これは……錬金術はとても難しいな。レシピ通りのはずなのに、何故消し炭にしかならないのだろう?」


▼name

ジブリール・アルアディーン(Jebril Aladiin)
♂/17歳/175cm



▼looks

後ろが項に掛かる長さの髪は、黒よりも仄かな赤味を帯びた烏羽色。頬の辺りまで伸びた前髪は中央で左右に分けられ、視界を遮らない形になっている。髪質は若干硬質で、毛先のみ緩やかに波打つ癖がつく。
ラピスラズリの瞳は同名の宝石のように、深い青の虹彩の中にぽつぽつと金色の点が浮かぶ独特の模様をしており、瞼は幅の広い二重瞼。彫りが深く、整った目鼻立ち。

目力の強い双眸もさることながら、褐色の肌がエキゾチックな雰囲気を漂わせる。
均整の取れたプロポーションは、姿勢よく伸びた背筋もあって実際の背丈よりも高く見られることが多い。
制服はきっちりと規定通りに着こなすが、規則を重んじているわけではなく、単にアレンジの仕方が分からないだけ。



▼personality

冷静に立ち居振る舞い、冷ややかな表情も相俟ってクールな印象。
実際の所は、実直で真面目。無口かつ表情の変化に乏しいため無機質に見えがちではあるが、無感情とは真逆の情に篤い性格。綺麗なものを見たり、美味しいものを食したりすれば人並みに感動も感激もする割に、表情や声色に感情が乗りにくい難儀な性質。

のびのびとした生育環境が起因し、闘争心のない穏やかな人物として成長を遂げた。
そのためか、柱や扉との距離を見誤って良く激突したり、箒での飛行中に飛行術そっちのけで考え事をしてうっかり墜落したり、レシピ通りの完璧な錬金術を悉く失敗させたりと、クールな見た目に反して中身はだいぶ間が抜けている。



▼other

学園に在籍する4年生。
中東の小さな国生まれであり、自国では王位継承権第二位という正真正銘の王子。幼い頃から王族として社交界のマナーを叩きこまれて育ったゆえに、マナーに関しては完璧。
自身が生まれる前より10歳年上の兄が国を継ぐことが決まっていたため、後継ぎとしての重圧を一切掛けられずに育てられた結果、前述の性格が出来上がった。

学園での授業には常に真摯に取り組み、座学では軒並み優秀な成績を叩き出しておきながら、実技となると座学の優秀さが反映されない残念さは、本人に悪意や他意は一切なくただただ真剣なため手に負えないともいえよう。学友や、共に学園に在籍する従者をヤキモキさせているのが日常茶飯事。
ダンスや楽器の演奏も優雅に行う様からは教養や音感の高さを体現している筈だが、如何せん生歌は微妙なレベルの音痴。自覚もあり気にもしているものの、人前で歌う行為に躊躇はない。

基礎の飲み込みも早く一通りの属性を扱えるが、突出した能力にはなりにくい器用貧乏。攻撃魔術の威力は平均並みだからこそか、補助や治癒方面の術を得意としている。



▼like

勉強すること、音楽


▼dislike

堅苦しい社交界、立場で壁を作られること



▼motif

レンテンローズ/鈴蘭/ラピスラズリ




「お前からすると僕は頼りない存在かもしれない。
 ……いつも面倒を見られているし、気が休まることもないだろう。
 だが少しずつ成長はしている筈だ。微々たる範囲ではあるが。……許されるなら、この先も僕の成長を見守ってくれないか」


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