*都城珠々香

・sample 1

うっし、これで終わり……っと。どう、感想は?こういう思い切りもアリだと思うんだよねー。
(休日の寮の自室、日頃は己と使い魔しかいない部屋内には一人の客人の姿。学年が上がりクラスが変わったことに伴いよく関りを持つようになった新たな友人を招き入れ、彼女を座らせたソファーの背面に立つその手にはヘアブラシやヘアアイロンが握られる。色素の薄い色に染めた己の頭髪とは異なる濡れ羽色の髪は艶やかで落ち着いた物腰の彼女によく似合ってはいるが、重たい前髪や加工もなくだらりと伸ばされた髪型も加わり野暮ったい印象を与えがちでもある。彼女の人となりを好んでいれば己がそこを気にすることはなかったが、本人から”髪型を変えてみたい”と相談があればまた別の話であり、意気揚々とヘアアレンジに勤しんだ結果こそが目の前に。緩く巻いた前髪は左へと流され、後ろ髪は耳の上で二つに結ばれただけでなく、細く編んだ髪が結び目を覆うようにぐるりと回り、やはり毛先は緩くウェーブがけられていて、平時の装いとも彼女のイメージとも掛け離れただろう状態には満悦を隠しもせず持ち手のついた丸い手鏡を差し出し)
ねー、どうせならメイクもしない?あんた色白いし、レッド系のリップ似合いそうだしさぁ……ダメ?



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・sample 2
coming soon...



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