あれから校長よりホグワーツの基本方針をお聞きし、校内を散策してから家に戻ってきた。お父様もお母様もホグワーツへの編入は自分で決めて良いっておっしゃった。この年齢ではさすがに就職は無理であるから、編入し新たな学問を身に付けようと決めた。きっとジョシュはビックリするだろうな。今はホグワーツ二年生の弟、ジョシュアは今日から夏休みでお家に帰ってくる。
「姉様!お帰りになってたんですか?
手紙にはそんなこと書いてなかったじゃないですか!」
「ジョシュをビックリさせたかったのよ」
クスリと笑って、来年からホグワーツへの編入の話をするとさらに驚いていた。
「姉様と同じ学校に通えるの?
父様、母様!お聞きになりましたか?僕、嬉しくって!」
両親に嬉しそうに話すジョシュを見ていると何だか成長したと思う。
「でも、姉様大丈夫なんですか?」
何のこと?、と返すとジョシュは悲しそうに困ったように眉を下げた。
「たぶん、大丈夫よ。校長先生が配慮してくださるって」
「いつでも僕を頼ってくださいね!せっかく近くにいるんだから!」
ありがとう、ハグをするとジョシュはどこか誇らしげだった。