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「“今夜は君を寝かせない”なんて言われちゃった」

多少防音性があると思われる壁一枚を挟んだ部屋で話しているのは、親友のリーマス・ルーピンと鼻から入れて口から出しても痛くないほど可愛い彼女のアリス。

俺のアリスが、他の男に誘われてる。

情けないことに俺はその場から動くことができなかった。しかし、二人の話し声は耳から入ってくるわけで、

「あー、私にはシリウスがいるのにー
ホント、私って罪な女の子」

「アリスが悪いんだよ」

「分かってるよー」

二人の笑い声にイライラする。どうして、俺に相談しない?俺のどこかが不満なのか?

やっと動くようになった手で扉を開け放つ。

「アリスっ!
なんで俺以外の男と会ってるんだよ!」

「ふぇ?急にどうしたの?リーマス?
リーマスとならお茶友達じゃん。」

「違う
今晩、他の男と会うんだろ?違うか?」

「違うよ」

クスクスと笑う二人。

「違わないだろ!」

「シリウス、誤解だよ。アリスの話を聞いたら?」

ごゆっくりぃ、と言いながらリーマスは去っていった。

「アリス、どういうことなんだ」「あのね、私課題を溜めてたから、課題に追われてるのよ。それにセリフをつけてリーマスと遊んでただけ。
私の王子様はシリウスだけよ」

可愛らしいリップ音と右頬に温かい感触。

本日二度目の放心状態。

「そういうことだから!」

アリスのほっぺが少し赤いのは気のせいだろうか。

熱を帯びた頬に手をやり既に廊下に出てしまった君に思いが届くように声を張り上げる。

「課題、手伝ってやるから今夜は俺とAll Night しようぜ!



ネタ提供:)課題に今夜は君を寝かせない、なんて言われてた「上様」









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