ポケモン | ナノ
▼ ナギサシティジムにて

ここはナギサシティ、私はある人に会うために来ていた。その人物とは、おそらくジムの中にこもっているはずだ。

「おーい、デンジー。いるー?」

私はナギサシティのジムのドアを叩いた。私が会おうとしている人物はナギサシティジムリーダーのデンジだ。
ドアを叩いた少し経つと、ドアの先から声が聞こえた。

「ん、ななしか。入ってくれ」
「じゃあ、お邪魔します」

私はジムのドアを開けた。中は改装中らしく、ところどころ工具が見える。
すると、奥にデンジが手を振っているのが見えた。

「ななし。急にどうしたんだ」
「デンジ、最近元気かなって」
「俺は元気だ。そういうお前は最近、何やってんだ」
「私?最近ポフィン作りにはまっちゃって……あ、そうだ。これ食べて」

私はカバンからポフィンを取り出し、デンジに渡した。デンジは包みを開け、「中々おいしそうだな。早速俺のポケモンに食べさせるよ」と微笑む。

「また、ジム改造してるんだね」
「定期的にやりたくなるんだ。文句言うな」

デンジはそう言いながらジムを眺める。ジム改装のことでも考えているのだろう。そんな顔をしている。
私はそんなデンジが好きだ。普段はクールなくせにジム改造を考えるときに子供のような表情、ポケモンバトルしてる時の少年のような熱さ。
まあ、そんなことは本人には言えないが。

「ななし」
「なんでしょうか」
「また、暇なときにでも来てくれ」
「うん。また来るよ」

私がそう返すと、デンジがほほ笑んだ。優しい笑みをしていた。

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