ポケモン | ナノ
▼ カレーを食べよう

私は今、ワイルドエリアにてキャンプをしていた。目の前では私の手持ちである、ポットデスとブラッキーが遊んでいる。
そろそろカレーでも作ろうかな、と思って立ち上がると、遠くから誰かが手を振っているのが見えた。キバナさんだ。

「おーい、ななしー!」
「あれ、キバナさんだ」

キバナさんがこちらにやってきて、近づいてきたポットデスとブラッキーを見て、頭を撫でる。ポットデスとブラッキーは気持ちよさそうにしている。
キバナさんが「今から夕飯か?」と聞いてきたので私は頷いた。

「ところでキバナさんは何をしていたんですか?」
「オレさまか?ちょっとワイルドエリアの見回りっていったところだな」
「じゃあ、カレーでも作るので待っていてくださいね」
「ななしお手製のカレーが食えるとは、ワイルドエリアに出てみるもんだ」

ハハハ、と笑うキバナさん。私もつられてフフフと笑う。
笑いつつもカレーの準備は順調だ。野菜と肉を切り終え、材料を鍋に入れ、カレーをかき混ぜていく。

「ところでよ、またシュートシティでチャンピオンがバトルするんだけどななしも行くか?」
「そうですね、せっかくだし行ってみようと思います」
「そうかそうか。ななしはジムチャレンジする気はないのか?」
「いえ、私はのんびりいきたいです」
「あー、そういやお前、ジムチャレンジとか興味なさそうだもんな」
「興味はあるけどいろいろ見て回りたいだけなんですって。あ、できましたよ」

話しているうちにカレーはもう出来上がっていた。今回は普通にノーマルなカレーだ。
私とキバナさん、ポットデスとブラッキーにカレーを装い、手を合わせる。

「「いただきます」」
「デス」
「ブラッ」

2人と2匹が合図をすれば、カレーを食べ始める。味は特別何を入れたわけでもないのに美味しかった。
キバナさんの方を見ると、もう半分くらい食べ終えている。早いなあ。

「なあ、ななし。気が早いけどよ」
「なんでしょう」
「また、食いに来てもいいか?」
「もちろんです。ワイルドエリアに繰り出したときは連絡しますよ」
「おう」

キバナさんはニッと笑った。その笑顔に私の心はドキッとしてしまうのだった。


戻る



book

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -