▼ 月を見つめて
「おや、マツバさんだ」
私はフレンドリィショップで買い物をして、店を出る。するとそこにはマツバさんが立っていた。こんな夜なのにどうしてなんだろう。
マツバさんはこちらに気が付くと手を振ってくれた。
「やあ、ななしちゃん」
「マツバさん、何してるんですか?」
「いや、今日の月はきれいだなって」
マツバさんは月を眺めながらそう言った。近くには彼のポケモンであるゲンガーやムウマージが浮遊していた。
私もまた月を眺めてみる。今日は快晴で雲一つない、月が明るく照らしてくれている。その光にくらっときそうだ。
「実を言うとね」
「ん?」
「フレンドリィショップで君を見つけたから、待ち伏せしてたりしてね」
マツバさんがニコッと笑う。その笑顔に私はクラッときそうだ。
ゲンガーやムウマージが見てる中、私はなんとか体制を立て直し、立つ。マツバさんはまたニコニコとこちらを見るのだった。
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