ポケモン | ナノ
▼ 共同戦線前

「グーズマさん」

私はある人を発見して、声をかけた。
その人物はならず者「スカル団」のリーダー格であるグズマだった。
グズマはこちらを一瞥した後、すぐにふいっと顔をそらし歩き続けてしまう。

「ちょっとちょっと、冷たいんじゃないですか?」
「てめェに優しくする道理はねェよ」

そういいつつも途中で止まって様子を見たりしてくれたりする辺り、本当はいい奴なんじゃないかと思う。
……口が裂けても言えないけど。

「バトルツリーにでも行くんですか?」
「まァな」
「じゃ、頑張ってくださいね」

そういってグズマを見送るように去ろうとすると急に腕をつかまれた。

「馬鹿野郎、てめェも一緒に出るんだろうが」
「……新手のナンパですか、それ?」
「殴るぞ。……ちげえ、てめェと一緒に戦ってやってもいいってんだろうが」

そういいながらも腕を離すどころかそのままバトルツリーまで連れていかれそうな勢いだ。
―――こうなったら、とことんやってやろう。と私は思いつつバトルツリーへグズマと共へ向かうのだった。


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