▼ イイコトをしようじゃないか
※燕青視点
「おねえさん、見つけたァ」
「えっ、な、なに。きゃあ!」
俺は廊下を歩いていたななしを発見し、背後に回り即座に口を塞いだ。ななしは悲鳴を上げたが一瞬で消えてしまう。
幸いな事に廊下には誰もいなかった。可哀想になァ。
「むぐ、んんん……」
「おっと、悪ィ」
「な、何をするんですか……」
ななしの口を塞ぐ手を体に回すと、ななしは怯えた表情で俺を見つめた。いいねえ、その顔、すごくそそる。
俺はそんなななしの耳元で囁いた。
「これ以上騒ぐつもりなら殺す」
「!!」
「なーんて、それくらい賢い職員のおねえさんなら聞けるよな!」
俺があっけらかんと言い放つと、ななしはコクコクと頷いた。少し脅しすぎたか。
そのまま体に這わせていた手を腕に持っていき、ななしの腕を掴む。
「なあ、このままイイコトしない?」
「え、そ、そんな、早いよ」
「そんな早くはねえだろ。さ、行くとしますか!」
俺は強引にななしの腕を掴んで歩き出した。さあ、これからイイコトをしようじゃないか。
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