Fate | ナノ
▼ こんな距離でもいい

※現パロ


「ねえ、アシュヴァッターマン」
「なんだ」
「今日、どうする?」
「どうもこうもしねえよ」

私は隣に座っているアシュヴァッターマンに尋ねる。
私とアシュヴァッターマンはお隣同士であり、所謂幼馴染ってやつだ。
今日は特にやることもなく、ダラダラしているといった感じだ。

「あ、そういえば、何か作ろうか?」
「おめえの作るヤツならなんでもいい」
「そっか。じゃあ、買い物行く?」

私は立ち上がって、部屋を出て行こうとする。
アシュヴァッターマンもそれに気が付いて、立ち上がる。

「待て、俺もついていく」
「じゃあ近くのスーパーに行きましょう」
「おう」

私とアシュヴァッターマンは部屋を出る。さて、何を作ろうか。



「ふー、買った買った」
「その割に結構買ったじゃねえか」
「へへ」

私は持っている荷物を見せながら笑う。
私とアシュヴァッターマンが買ったものを持っているとはいえ、結構買いすぎたようだ。
一通り買いそろえたとはいえ、結構な重さになっている。

「んで、何作るんだ?」
「無難にカレーにしようかなと思います」
「それにしては隠し味が多すぎじゃねえのか?」
「別のおかずを作るから大丈夫だよ」

私とアシュヴァッターマンは談笑しながら帰る。
恋人同士ではないがこのような関係が一番落ち着く。深い関係ではないし、たまにご飯を食べて談笑しながらのんびりするのが楽しいとさえ思ってしまう。
彼はどう思っているのかは分からないが自分はこの関係を楽しいと感じている。私は思わずつぶやいた。

「ずっとこんな関係が続けばいいのに」
「あ? なんか言ったか?」
「別に」

おかずは何にしようかな。と思いながら、彼と共に帰路につくのだった。


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