「あっ、歌仙」

「どうしたんだい、主」

「実は、五虎退の虎が一体見つからないんだけど……どこにいるか知らない？」

「さあ、僕は見ていないよ」

「ありがとう！じゃ」

「待ちたまえ」

「な、なんでしょう」

「君、仕事は終わっているのかい」

「えっ、えーっと……まだ、です」

「……仕事は虎を見つけたらやるのかな？」

「えっ、うん。もちろんだよ（圧が怖い……）」

「そうか。じゃあ、僕も一緒に探そう。1人より2人のほうがいいだろう」

「え、ええ。うん」

「よし、じゃあ、探そうか」

「あ、主様」

「あれ、五虎退、どうしたの？」

「それがですね、虎君、見つかりました。主様、ありがとうございます」

「あっ、よかったー……。これからはあんまり迷惑かけちゃ駄目だよ」

「さて、主」

「……じゃ、五虎退。またね！」

「えっ、あっ、主様？」

「待ちたまえ、主！」


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