（三日月宗近）
「主よ、"めりぃくりすます"とやらは何なのだ？」
「あ、三日月さん、今日は現世で言うところのクリスマスってやつです」
「"くりすます"……ふむ、聞いたことがないな」
「そりゃ西洋のお祭りですし」
「で、この"くりすます"とやらはなにをするのだ？」
「そうですね……サンタさんって人が子供にプレゼントを配ったり、みんなでパーっとパーティしたり、ツリーを飾ってお祝いする。そんな祭りです」
「おお、なんとも派手なお祭りって訳だな。はっはっは」
「じゃあ、みんなを呼んでパーティでもしちゃいます？」
「それはよい考えだな。俺も皆を呼んでこよう」
「じゃあ私もさくっと仕事終わらせますね！」
「無理はせぬことだぞ、主」
「ありがとう。頑張るね」


（加州清光）
「もう今年も終わりなんだね」
「そだねー。主はなんか思い出とかある？」
「今年も結構いろんなことがあったからなあ」
「やっぱ絞れないよね」
「でも今、清光と一緒にいるのもいい思い出だと思うな！」
「なにその唐突すぎる思い出」
「そういう清光はなんかあるの？」
「俺も、主と一緒にいるだけでいい思い出だと思うよ」
「それ私が言った」
「いいじゃん。俺も同じなんだしさ」
「もー、ほら、仕事再開しなきゃ」
「りょーかい」


（肥前忠広）
「今年も終わるねえ」
「そうだな」
「年越しには蕎麦を食べるって風習があるけど、忠広はなんかリクエストとかある？」
「……天ぷらが食いてえな」
「わかった。光忠に伝えておくね」
「そういうお前はいいのかよ」
「もしかして、くれるとか？」
「やらねえぞ」
「ですよね。あ、蜜柑食べる？」
「……くれ」
「食べるときは割と素直なのね」
「うるせえ」


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