刀剣乱舞 | ナノ
▼ わずかなデート

審神者は現世に出張する際、1人を護衛として付けることができる。
だが、あくまでデートや観光ではなく、任務してである。
私は今近侍にしてる肥前忠広を連れ、現世にやってきていた。
キョロキョロする忠広の横で、私は調査のためにスマホを開いている。
どこか行きそうな忠広に、私は忠弘の腕を掴んだ。

「勝手に行かないでね」
「わーったよ。それで、何を切ればいい」
「今回は切らなくていいから。刀を抜くのはやめてね」

私が注意したら無言でこっちを見てきた。
じっ……と私を見据え、何かを訴えるような目ではない。
私は何かを思いつき、忠広の腕を引っ張った。

「忠広、お腹すいてるでしょ。なんか食べよう」
「確かに腹はすいたな」
「じゃあ、入ろうか」

そう言って私と忠広は近くのハンバーガーショップへ入るのだった。



「どう、お腹いっぱいになった」
「……ああ」

頷く忠広に私は「よかった」と返す。
私はこのまま、スマホで資料を見始める。
忠広はそんな私を見ながら、こう呟いた。

「なんで俺を連れてきたんだ」
「忠広にも現世を味合わせてあげたかったから」
「なんだそりゃ」

忠弘は呆れたように答えた。
私もスマホから目を離し、忠広の方を向く。

「じゃあ、今からショッピングモール行こう」
「仕事はいいのかよ。そもそもこれは任務だろ」
「大丈夫。そんなないし」

そう言って私は立ち上がった。
忠弘もつられて立ち上がり、私は忠広の腕を掴んで歩き出した。

「ほら、行くよ」
「引っ張んなよ」
「ごめんごめん」

そう言って私と忠広は店を出たのだった。
ちょっとばかしの観光を楽しむために、私と忠広は歩き出すのだった。


忠広と遊んでいて、あやうく仕事を忘れそうになるのはまた別の話である。


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