刀剣乱舞 | ナノ
▼ グッドバイ

※現パロ


学校も終わり、帰ろうとしたところで見おぼえのある青いバイクが目に入った。
青いバイクの先にはあの男――小竜もいた。
小竜は私に気が付くと手を振ってきた。

「おーい、ななし!」

私が小竜に近づくと小竜が頭を撫でてきた。
高校生とはいえちょっと照れくさい。
私の頭を撫で終わった小竜がバイクの後ろを軽くポンポンと叩く。
どうやら送ってくれるらしく、私はそれに甘えることにした。

「よし、じゃあ、行くよ。しっかり掴まってて」
「わかった」

その合図と共にバイクは走りだすのだった。



「よし、到着っと」
「ありがとう、小竜」

小竜に礼をした後、このまま自宅に帰ろうとする小竜を「待って」と呼び止めた。
小竜もまた、バイクに乗り出すのをやめて止めた後、私を見る。

「どうかしたかい?」
「もしよかったらだけど、今度の日曜日……」
「もしかしてデートのお誘いとか?」
「!」

小竜に図星をつかれ、私は一瞬ビクっとなった。
事実、私は小竜をデートに誘おうとしていた。
先に言われてしまった以上、どうしようかと思い、思い切って切り出した。

「も、もしよかったらだけど、どこか遊びに行かない?」
「うん。いいよ」
「早!」

そう言い切った後、小竜は笑いながら私の頭をまた撫でてきた。
撫でられつつも私は嬉しさのあまり顔が赤くなっていた。
そんな私の様子に気が付いたのかフフッと笑いながら話しかけてきた。

「そんなに嬉しかったのかい?」
「う、嬉しいというかまさかいきなりOKもらうとは思ってなかった……」
「うんうん。じゃあ、俺もそろそろ帰るかな」

そう言って小竜はバイクに乗り、帰っていった。
バイクに乗る小竜の後ろ姿を眺めつつ、私はしばらく家の前で立ち尽くしていたのだった。


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