「主、とりっくおあとりーと！」
「いきなりどうしたの、鶴丸」
「知らないのか？　米国でいうところのはろうぃんという祭りのことだ」
「それは知ってるけどどうしたの、それ」
「衣装に関してはあちこちで調達したぞ」
「じゃあ、私は仕事に戻るね」
「ちょっと待て主！　まだお菓子をもらってない」
「わかったわかった。お菓子あげるから」
「ずいぶん冷たいな主……」
「あれ、お菓子が見当たらない」
「どうした？」
「あ、いや、ちょっと待って、お菓子今から持ってくる」
「お菓子がないなら悪戯……してもいいんだな」
「や、ちょっとま」
「待たない」

その後、主の部屋から悲鳴のようなものが聞こえたとか聞こえなかったとか。

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