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▼ 弱さ

「気が済んだかしら」
「はあ、はあ……」

私は今、指名手配犯であるミリアという人物を戦っていた。しかしミリアは一筋縄ではいかず、ボコボコにやられてしまったのだ。
なんとかすんでの力を振り絞ってミリアに一発入れようとするが、それもかわされ、伸びた髪に武器である槍をはじかれてしまう。

「っ……!」

武器である槍も背後に飛ばされ、ミリアの鋭利な髪の先端が私の首元に突き付けられる。ああ、もう終わったな。
だが、ミリアは何を思ったのか髪を解いた。どういうことだろうか、とミリアを見つめるとミリアは私をじっと見ていた。

「……どうしたんですか、殺さないんですか?」
「やめておくわ、あなたを殺しても目覚めが悪いもの」
「そ、れは私が弱いからですか」

私はギリリと歯を食いしばった。目の前


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