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▼ 温泉町のネコ

「ここが天つ空町か……」

私は今、温泉街の天つ空町にきていた。最近復興されていると聞き、休みを取って行ってみたのだ。
とはいえ、長い移動で私はもうヘトヘトだ。早く温泉にでも入りたいものだ。

「まずは温泉に行かないと。どこかな」
「お姉さん、どうしたのかや?」

私が温泉を探していると、声をかけられた。声をかけてくれた方を見ると、そこには空色のネコがいた。しゃべる猫がいるとは聞いていたがこうしてみるとあんまり実感はわかないものだ。

「実は温泉を探してまして」
「それなら向こうにいい温泉があるのじゃー」

ネコはそう言って、私の前を歩き始めた。見失わないようにしっかりついてこないと。



「ここが万能の温泉なのじゃ」

ネコに案内してもらった温泉は、万能の温泉というところらしい。効能としてはなんでも病気や難病に強いとネコに聞いた。

「ありがとうございます」
「どういたしましてなのじゃ」

そう言って、ネコを撫でる。ネコは嬉しそうに「はやや〜」と顔をほころばせながら笑っている。

「じゃあ、入ってみますね」
「ごゆっくりどうぞなのじゃ」
「うん。またね」

私はネコは万能の温泉で別れるのだった。あ、そういえば名前聞けばよかったなあ……。


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