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▼ 勝利の女神

※中編主と同じ。ベレトがベレスになってます。
※ベレス視点。あとベレスの口調とかなんかおかしいので許せる方のみどうぞ









「ななし、ホワイトデーのお返しだ。受け取ってくれ」
「ありがとうございます、アイクさん」

ななしを探していると、声が聞こえた。声がする方を見ると、ななしとアイクがいた。
会話の内容からホワイトデー、と聞こえたが今日は3月14日であったことを思い出す。今頃ななしはお返しをたくさんもらってるんだろうな、と思う。

「ななし、ここにいたのね」
「ベレスさん、どうかしたのですか?」
「俺はもう控室に行くぞ」

空気を読んだのかどうかはわからないが、アイクがどこかへ行ってしまった。
この場には、私とななしが残された。少し沈黙した空気が流れたが、私は切り出した。

「ななし」
「はい、なんでしょうか」
「先月はありがとう。お返しといってはなんだが、これを」

私はななしにプレゼントを差し出した。中身は至って普通のクッキーだ。問題ない。
ななしは「ありがとうございます」と言って、プレゼントを受け取った。

「これは美味しくいただきますね」
「ええ、ななし。今日の大乱闘でも活躍する」
「はい、頑張ってくださいね!」

ななしが満面の笑みで返してくれた。なんて屈託のない笑顔なんだ、眩しい。
そんな彼女のためにも他のファイター達には負けてやるつもりはない。そう心に誓い、私は控室へ向かうのだった。


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