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▼ 宇宙人との遭遇

私は中学校から下校していた。周りにはなにか凸凹した物体が刺さってたり、転がってたりしている。
つい数日、突如現れた『モノ』らしいのだが私には何が何だかさっぱりだった。見なかったことにしようとしても自然に目についてしまう。

「なんなんだろう、これ」
「ああ、それはテトリミノだ」
「あっ、そうなんですか。ありがとう……って誰!」

自然に会話に入ってきた声の方を向く。そこには銀髪でどこか宇宙服のような衣装をまとった少年がいた。
一体何者だろう、と思っていると、向こうからあいさつしてきた。

「驚かせてすまない、おれはティだ」
「私はななしです。ところで君って何者?」
「おれは宇宙船テト号でこの地球に降り立った、君からすれば宇宙人ってところだ」
「宇宙人……そう言われてみればそうっぽい気がします」

私はじっとティ、と名乗った少年を見つめた。どっからどう見ても地球人と変わらない、ただの人間に見える。
その時、ピピピと音が鳴り、ティがそれに応答した。何か起こっているのか気になるところだ。

「すまない、おれは行くよ」
「あ、あの、また、会えますか?」
「……会えたらいいな、じゃあ、また」

ティはそう言って去っていった。私はそんなティを見送り、帰路へつくのだった。
また会えたらいいな、と思いつつ。


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