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▼ 〇〇しないと出られない部屋

※中編主と同じ

「ここ、どこだろう」
「ぽよ」

私とカービィは謎の部屋に閉じ込められた。
部屋、というよりは密室で。窓もドアもなかった。
気が付いたらこの部屋に閉じ込められていたのである。

「とにかく脱出しないと」
「ぽよ!」

カービィはハンマーを取り出し、壁にあてる。ドカーンと大きな音がして土煙を巻き起こす。
土煙が晴れ、壁を見てみる。傷がない。よほど固い壁だ。

「……ハンマーでも壊れないなんて」
「ぽっよ」
「ありがとう、カービィ」

私は心配そうに顔を見つめてくるカービィを撫でる。さて、どうしたものだろう。
私はここで、あるものを発見した。メモだ。
メモを拾い上げ、読んでみる。

「何々、「お互いの共通点を見つけないと出られない部屋」……?」

それは何やらお題のようだった。
つまり、私とカービィの共通点を見つけないと出られないらしい。
私とカービィの共通点……?

「なんだろう、大食い……ではないし、多芸でもありませんし」
「ぽよ?」
「ねえカービィ、共通点、あった?」
「ぽよよ……」

カービィも頭を抱えて考え始める。そんなに早々共通点なんて思いつかない。

「うーん、なんだろう……」
「ぽよ!」
「え、カービィ、なんか思いついたの?」

私がカービィに尋ねると、カービィは頭を上下にシェイクした。
一体何なのか気になる。カービィが思い切って喋り始めた。

「ぽよ!ぽよぽよっぽよ!」
「あ、もしかして、「仲間思いなところ」とか……?」
「ぽよ!」

カービィが力強く頷くと、いきなりドアが現れた。どうやら答えに辿り着いたようだ。
私とカービィは扉の前に立つ。私がカービィの方を向き、こういう。

「カービィ、これからもよろしくお願いしますね」
「ぽよ」

私とカービィは扉を開け、この部屋を脱出するのだった。


カービィとあなたは『お互いの共通点を見つけないと出られない部屋』にふたりで閉じこめられました。


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