新人さん、いらっしゃい


「そろそろ新人さんが来るころあいかな?」

私はそう言って、新人さん歓迎パーティの準備をしていた。
マスターが一か月前に新人がくる、と私とファイターのみなさんに連絡をよこしたからだ。
新人がくる、とはいったもののどんな人がくるかは誰も知らなかったのだ。

「どんな人なんでしょうかね」
「興味ないね」
「クラウドさんって何時もそれ言ってる気がしますね……」

食堂を出ていく間際、クラウドさんが呟いた。
パーティは必ずしも絶対参加ってワケでもないのだ。興味のないものは早々に食堂から出て行くかもしくはどこかへ出かけていたりする。
と、その時、館のインターホンが鳴った。私は早速、玄関へ向かう。

「はいはーい、どちら様ですかー」
「ニーハオ!ここがスマブラ館ってところなんだね!」
「え、ええ、えっと、あなたがもしかして新しいファイターさん?」
「うん、ワタシはミェンミェン!」

ミェンミェン、と名乗ったファイターはペコリとお辞儀した。
なるほど、この目の前にいる女の子が新ファイターか。と思いつつ、私もお辞儀を返す。

「私はななしです。よろしくお願いしますね」
「好!こっちこそよろしくネ」
「パーティの準備途中ですが、こちらへどうぞ」

私はそう言って、ミェンミェンさんを館へ入れた。
パーティの準備は途中だけど、新しく来たファイター、ミェンミェンさんといろいろ話してみたい、と思っている。
彼女のここでの生活は始まったばかりだけど、これから仲良くしていこう。と私は思うのだった。


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