欲求
「ろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
「うおっ!?お前どこから進入してきた!?」
「やだなぁそんなの愛のゲートを通って来たに決まってるじゃない!」
「いや確実に窓から入ってきた形跡があるんだが窓割れてるんだが」
「うっふん目の錯覚」
「きもいうぜぇてか今何時だよゲッまだ夜中の三時じゃねぇかおれの貴重な睡眠時間をどうしてくれんだてめーコノヤロー」
「あ、何だ、そんなに寝たかったの?ロー」
「そう言いつつどうしてお前はストリップをしながらおれの布団に潜り込んでくるんだ」
「え?今セックスしようって誘われたよ?」
「誘ってねぇえぇえええええええええええええてかお前一体何!?何なの!?」
「え、ローの彼氏」
「ちっがあああああああああああああああああああう」
「何そのちゃぶ台返しみたいなポーズ」
「いや気分的にだな」
「ねぇローご飯にする?それともお風呂にする?それともあ・た・し?」
「きっもおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!どれもこんな時間帯にするもんじゃねーよ」
「だから何?愛の前ではそんなもの関係ないのよ」
「知るか」
「いやんロー冷たいっ!でもわかってる、これもローの一種の愛情表現よね、わかってる、ツンデレさんなのよね!」
「ちげえええええええええええええてかお前マジ帰れ!帰れ!帰れ!」
「そんなに帰れコールしないでよ悲しくなっちゃうんだから」
「知るか!悲しくなれ!そして悲しみに沈んで海の底に帰れ!」
「……………(哀れみの目)」
「…………?」
「悲しみに沈んで海の底に帰る人なんていないよ?ロー、大丈夫?」
「(ムカッ)」
「いやー、でもそんなことはどうでもよくってだね、あたしが何しに来たか聞いてよ!」
「……………何しに来たんだ(渋々)」
「ローに会いにきたのよっ!!!!ついでに夜這いしに来たっ!!!!!」
「帰れええええええええええええええええええええお前もう今すぐタイムマシンで過去にでも行って来い!!!!!!!!!!!」
「過去………!!!」
「……………?」
「そうね、そしたらローが生まれた瞬間攫ってあたしのものにして監禁を…」
「もういいおれが悪かっただから黙ってくれ」
「えぇーっ、(ハッ!!)(←当初の目的を思い出した)」
「……………なんだそのポーズは」
「据え膳食わぬはなんちゃらって奴よ!ほら、ロー、あたしはいつでも準備万端よっ!」
「(ゲッソリ)」
「カモンッ!!!!!!!!!!!」
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ガバッとリアは布団から起き上がった。
「……………な……なんつー夢をあたしは……………ッ!!!」
ぶるっと身震いをして時計を見るとまだ夜中の三時だったため寝る事にした。
寝る前に何故か寒気がして何回かくしゃみをした。
朝、学校に行く途中今朝見た夢を思い出しまた一人で身震いした。
いやいやいやいや有り得ない有り得ない。
だって普段はあたしが付きまとわれる側なのよ!?
どうしてこんな夢見るかなぁ!!
ありえなさ過ぎる。
…………もしかして欲求不満、とか…?
いやいやいやいや!!!!!!有り得ない!ありえないって!
今日ローの顔まともに見れない絶対。
会ったら即逃げよう!!!!!!!!!
そう思ったとたんにばったりとローに遭遇。
逃げようと思っていたのにローと目が合った途端に世界の時間が止まったかのようで体は動かなかった。
数秒間、お互いは見詰め合っていた。
ふいっとそらした。
あぁ、柄にも無く、顔、赤くなってないかな。