人間の凄さは適応力であると俺はしみじみ思う。

俺はとある長閑な田舎町で生まれ育ち、子供が大好きだからという安易な理由で保育士の資格を取り。託児所に勤務し始め我ながら適職だなーなんてのほほんと感じながら4年程経ったある日。
目眩を感じながら家に向かおうと歩いた瞬間、見覚えのない建物が並ぶ都会にいて。ここどこ、俺は誰状態になりつつも持ち前のなんとかなるさ精神でなんとか凌いできました。(様々な事件に巻き込まれたけどそれはまた別のお話。なんてね)
あれよあれよと時は流れて今は武装探偵社に勤めております。

探偵社には名だたる文豪達と全く同姓同名で、代表作であるものが異能とやらの名前になっていたり。(かく言う俺も“北原白秋”なんていう名前になってたし、能力も使えるようになった)
なんかよく分からないけど、俺がいた世界とはなんとなく違う気がして。嗚呼これが転生ってやつなのかな。なんて他人事のように考える自分がいた。
まあ今日も今日とて頑張って生きてます。



「白秋さん、どうしたんですか?仕事行きましょう。僕、お腹空いちゃいました」

「ああ、ごめんごめん。
賢ちゃん寝ちゃうから、ご飯食べる前に終わらせちゃおうか」




(なんとかなるさ。これ、俺の座右の銘ね)




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