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「・・・栗鼠」
 真っ白な髪と瞳を持つ少女は、真っ黒な空に向かって標的の名前をぽつりと溢す。
 時間は深夜1時。毎晩行っている射撃練習を早めに切り上げ、街へと繰り出した彼女は、『星』を持った栗鼠を探していた。
 『星』を持った栗鼠。それは、今回街の実権を巡る『ゲーム』で所謂“ポイント”となる対象だ。
 別に自分はそこまで『ゲーム』に執着している訳ではないが、軍人という立場としても、この『ゲーム』の結末を見届ける為にも、ゲーム参加者として生き残っている事は重要である。
「・・・雨?」
 雨の匂いがした為に顔を上げると、ぽたりと頬に滴が落ちた。
 これでは、まるで自分が泣いているようではないか。そう思い、頬を袖で拭う。この様子だと、雨が降ってくるのは時間の問題だろう。
 私は、走り出した。

   *

 案の定、雨は降ってきた。暗闇で雨というのは視界が悪く詮索に向いていないのは解っているが、雨宿りをする気にもなれなかった為、私は濡れるのも構わず街を詮索していた。雨だからだろうか、『ゲーム』に参加している者には、敵味方含め、今日はそんなに目にしなかった。
 そんな事を考えながら歩いていると、視界の端に街に見合わぬ茶色が一つ。
「見付けた」
 栗鼠は雨宿りをしているのか屋根の下で毛繕いをしていた。しかし、こちらに気付いた様子で逃げ出す。積まれた樽の上から飛び降り、濡れるは嫌いなのか、路地裏へと駆けていく。私は既に辺りの地図を頭に浮かべ、先回りをしていた。
 杖で地を突き牽制すると、栗鼠は途端に大人しくなる。怖かったのか諦めなのかはよく解らなかったが。しかし一歩近付くと、栗鼠はまた逃げ出そうとする。
「無駄」
 栗鼠の行く先に銃弾を放ち、それで止まった栗鼠を鷲掴みにする。濡れているのが嫌なのか、栗鼠は手から逃れようともがいた。
 それを見た私は取り敢えず屋根の下で壁に凭れ掛かり、ポケットに入っていたハンカチを取り出す。それで栗鼠の身体と自分の手を拭くと、栗鼠はハンカチが気に入ったのか真っ白なそれに擦り寄ってきた。栗鼠は外にいて汚れている為、ハンカチが汚れるのは当たり前だが、別にハンカチは沢山あるから良いかとそれは彼にプレゼントする事に決める。
 さて、と彼の首輪を取る。『星』は捕まえた。





「・・・シウ、頭の上にあるのは何だァ」
「栗鼠」
「そこが聞きたいんじゃねェよ」
「星持ってた、栗鼠。飼う事にした」
「真っ白な首輪なんか着けちゃってよォ」
「・・・餌を貰いに行く」
「何処に」
「食堂」










*後書き*
シウ、栗鼠捕獲。
後日談もどきの会話はシウと錦さんです。ちょっとだけ朱緒様宅の錦さんをお借りしました。

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