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或る男の忘失設定で×探偵。
復活側は原作+2で夢主やツナたちは高校一年生。
基本的にキャラの性格などは原作通り。
夢主がボンゴレ風の守護者。
夢主と雲雀が付き合っている。お互い名前呼び。


***


「よく来たな、お前ら」

「いや…あの………何で守護者が全員俺んちに集合してんのー!?」

「それはお前がこいつらのボスだからだ」

「だからって何でヒバリさんや骸まで!」


今にも武器を交えそうな不穏な雰囲気を醸し出す例の二人に沢田が頭を抱えた。三日後には高校生になるっていうのに相変わらず沢田の苦労は絶えない様だ。ちなみにそんな衝突寸前の二人は何故か俺を挟んで睨み合っている。何でだよ、余所でやれよ。


「それで小僧、いきなり俺らを集めてどうしたんだ?」


山本の言葉によって、頭を抱えていた沢田も、それを宥めていた獄寺も、睨み合っていた恭弥と六道も、それを止めようとして火に油を注いでいた笹川先輩も、そして我関せずな態度を貫いていた俺も、一様にリボーンに視線を向けた。詰まる所、俺達は何も知らされることなく沢田家に集められた為、事の詳細が気になっていたのだ。


「ああ、その事なんだが…お前ら三日後には新学期が始まるだろ?」

「え?ああ、うん」

「楽しみだよなー、高校!」

「相変わらずお気楽だな、この野球バカ。安心してください10代目!10代目をなめて掛かる輩は俺が果たしますんで!」

「やめて!?」

「最後まで話を聞け」


リボーンが銃をぶっ放したことで部屋が静まり返った。


「んで、その新学期を区切りにこの中から一人、米花町にある帝丹高校に転校してもらう」


はあ?と全員の声が重なった。流石の恭弥や六道でも予想していなかったらしく僅かに目を開いてリボーンを見た。
なんでも最近裏で派手に活動している組織が米花町で目撃されたらしい。その組織の奴らによってマフィア、しかもボンゴレの傘下であったファミリーの一人が殺されたらしく、9代目が日本に居るリボーンに相談を持ちかけたというのだ。そこで俺達の中から一人を米花町に向かわせ、情報を集めさせるという話になった。


「並盛に関係ないのなら僕はこの町から離れるつもりはないよ」

「そう言うと思ったぞ。だからすでに候補から外してある。ついでに部活のある山本と了平もな」

「それはありがたいぞ!俺は今年もボクシングで極限てっぺんを取るつもりだったのだからな!」

「俺も野球推薦で入学した様なモンだからな」

「お、おい待て…。ってことは」

「そうだぞ、黒瀬。候補はツナ、獄寺、骸、そしてお前だ」


確率は既に四分の一。俺達から悲痛な叫びが上がったのは言うまでもない。


***


「…で、こうなるんだよなァ」


入学式当日。俺は受験した並盛高校の校門の前…ではなく帝丹高校の校門の前に立っていた。見事に俺に決まったよ畜生。ちなみに転校する一人を決める方法はあみだくじだった。手抜きにも程がある。


「(しかも見たところ美形が居ないんだよな…。俺の周りが異常だったのかもしれねェけど)」


入学式が行われる体育館に足を踏み入れ、辺りを見渡す。沢田を筆頭とするボンゴレ関係者は何故か美男美女が多かった。おまけに俺はずっとあの国宝級(だと思っている)の顔面偏差値を持つ恭弥を見てきたわけだし、目が肥えてしまったらしい。
つまらない入学式を終え、高校初のクラスで集まったHRも終えてしまったら今日は解散。潜入一日目は特記することもなく無難に終えたのだった。

この数日後、俺は一つ先輩の高校生探偵と出会うことで事件に巻き込まれる日々が続くことを知らない。

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