PM21:30。


「ぬ、ぅ…お館、さまぁ…」

「真田さんそれ扇風機」


夜の9時半になれば真田さんはおねむになる。
風魔さんは何故か生き生きしてくる。夜型なのかな。
真田さんものすごい規則正しい生活してるな。


「美柑殿ぉ、某もう…寝、む…」

「誰に話しかけてんですか。殴りますよ」


半分以上寝てる真田さんはペットボトルのお茶に話しかけてた。
何と誰を見間違えてんだ。
っていうか大きさ違うだろ。気付けよチクショウ。


「もう寝たらどうですか?」

「…(コクリ)」

「嫌でござるぅぅ!!某は、美柑殿と、おぅるないととやら、を…」

「あれ寝た?どのタイミングで寝てんだよこの人」


オールナイトってどこで覚えたんだ。テレビか。
寝た真田さんを風魔さんが部屋に連れて行った。
右足持ってずるずる引きずりながらだけど。あれ大丈夫なのかな。
というか何で起きないんだ真田さん。


「さて、わたしはドラマでも見ようかな」


普段は真田さんが破廉恥破廉恥うるさいドラマを撮り溜めてるからな。
手繋いだだけで破廉恥って何なの真田さん。
どんな状況下で育ったらそんなことになるの。

リモコンを手に取って再生ボタンを押す。
…その五秒前。


「うおお!!?」

「ぬ!?何事!」

「は!?真田ァ!?それに風魔!」


真田さんの部屋の方から、騒がしい声が聞こえてきた。
どうやらわたしの一日はまだまだ終わらないらしい。


「ぐはっ!!何しやがんだ風魔テメエッ」

「静かにしてくだされ!!美柑殿に怒られまするぞ!!」

「誰だ美柑って!?」


ああもう本当に面倒臭い。











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