−−カラリ、


「失礼します…」

「、は?」

「え?」


入ってきたのは、パイナップルのような髪型をしている。
一瞬、あいつを思い浮かべるが。


「…女………?」


女、なのだ。
制服も、スカートを履いているし、胸だってある。
何より、あの忌まわしいオッドアイではないのだ。
スカイブルーの綺麗な大きい瞳。
本人ではないが、似ている。


「…きみ、名前は?」

「…………」

「ちょっと、聞いてるの」

「……………」


ぽー、っと雲雀を見つめるそれ。
雲雀としては、いい気分ではない。


「聞いてるの?」

「………いい…!」

「は?」

「かっこいい…!」

「…………」


雲雀は思った。
“この子、大丈夫か?”


「あの、お名前は!?」

「……雲雀、恭弥」

(あれ、僕はなんで今名乗ったの?)

「わたし六道夢っていいます!よろしくしてください!」

「…六道」


間違いなく今この子は「六道」と言った。
名字と髪型…偶然では済ませない。


「きみ、六道骸の知り合い?」


きょとん、とした後に夢は口を開いた。


「……知ってるんですか?」

「少し、ね。で、きみとの関係は?」

「関係、って……兄妹ですけど」

「………なんて?」

「いや、だから兄妹ですってば」



投下
生まれて初めてこんなに驚いた




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